父への告知とその後
2015年 06月 03日
5月31日、日曜日。父が外泊で束の間の帰宅をしました
車椅子で介護タクシーに乗って、という久しぶりの座位だったため、帰宅直後は貧血状態になってしまい、ベッドで静かに休ませてあげたかったので今後の事について話したのは夜も更けてからでした
「肺炎もすっかり良くなったし、これからの事なんやけど・・」と切り出しました
父が疑問を持っていた,胃婁からの流動食注入がどうして出来ないのか
なぜ胃が機能を弱らせたのか
それは胃に腫瘍が出来ているためなのだと打ち明けました
「ガンなんやな」と父
高齢のため胃の切除はかえって寿命を短くする恐れがあり、抗がん剤も体力的に無理だと思われたこと、判明したのが一年ほど前だったこと、高齢なため進行もゆるやかでこれと言った症状も出ていなかったから、生存期間が延びることを期待して今まで隠していたこと、すべて話しました
父は「これも運命なんやからしかたがないこと」と。
人間はいつかは必ず死ぬのだから、いつ、どういう理由で死ぬのかは天が決めることと言いました
そして、悩み迷い父のことで話し合いを重ねてきた私たちに「ありがとう」と、微笑んでくれました
私はこの時ほど父を誇りに思ったことはありません
在宅治療の難しさを理解し、今までの療養生活以上に母が大変な思いをしなければならない事を理解した父は、病院での療養を選びました
本当は自宅で過ごしたいのが痛いほど解かるので、緩和病院と家と交互に過ごせるように私たち頑張るからね!と言った言葉に、にっこり笑ってくれた父
何が何でも父の望みを叶えるんだ!と強く心に誓いました
月曜日も火曜日も、病室でとても穏やかな表情で迎えてくれる父に安堵しつつ、今日は1件目の緩和ケア病院の面談に行ってきました
6月1日に移転オープンしたばかりの宇治市にある総合病院
ロビーはまるでホテルのようで、整然とした診察室と綺麗なトイレにもびっくり
そして最上階の緩和ケア病棟
この部屋は相部屋なのですが、と言っても広々とした部屋にベッドはふたつだけ
静かで、大きな窓から遠くまで景色が見渡せて、私なら半日ぼ~っと眺めていられそうと思いました
寝た状態で入浴できるお風呂やシャンプー台、家族のためのお風呂、ダイニングルーム
和室が好きな人のために畳敷きの病室もありました
ここ数年で京都にも緩和ケア病院、病棟が次々と造られています
どの施設も家族が24時間面会出来て宿泊も自由だし、施設によっては飲酒、喫煙も体調を見ながらですが許されていたり、ペットとの面会も可能です
いずれも人生の終末の時間を、その人らしく穏やかに過ごせるような配慮がなされていて、祖母が亡くなった20年前にもこういう病院があったならとつくづく思いました
病院ですから滞在にも日々のケアにも保険適用がなされますし、特別室、有料室が半数で、それ以外のあと半数は室料も無料でした
今日訪れた一件目の病院では、月のうちの一週間から10日ほどを病院で過ごし、残りの日々を自宅で過ごすという療養の仕方を提案されました
自宅での医療サポートも24時間体制で病院からのフォローがあるというもの
現在痛みがあったり衰弱が激しい患者さんが優先になってしまうため、完全な入院だとまだ父のように切羽詰った状態でない患者は後回しにされてしまいます
でも提案の方法だと二週間ほど準備期間を待つと対応可能になるとの事でした
自宅で過ごしたいという父の願いも叶えられるし、病院に滞在する期間は母も休息が取れます
欲を言えば半々くらいの日数が理想なのですが・・・
まずは受け入れ受諾を得てから交渉していこうと思い、申し込みをしてきました
明後日、二件目の病院の面談日です
父が早く穏やかな療養生活が送れるよう、しっかりお話しをしてきたいと思います
帰宅して、その姿を見るだけで疲れが吹っ飛ぶ秋田チーム
さっそく門番に付く天君です
とりあえず最初は天君にお付き合いする面々
しばらくすると門番は天君に任せて、続々と引き上げてきます
いち早く引き上げてくるのがこのお方です
「家の中で寝てるのがいちばんやな ♪ 天!励めよ~!」
「安寿もパパと一緒におうちでねんねする~」
結局最後は天君がひとりで暗くなるまで門番をしていたのでした
天君いつもご苦労さま!
車椅子で介護タクシーに乗って、という久しぶりの座位だったため、帰宅直後は貧血状態になってしまい、ベッドで静かに休ませてあげたかったので今後の事について話したのは夜も更けてからでした
「肺炎もすっかり良くなったし、これからの事なんやけど・・」と切り出しました
父が疑問を持っていた,胃婁からの流動食注入がどうして出来ないのか
なぜ胃が機能を弱らせたのか
それは胃に腫瘍が出来ているためなのだと打ち明けました
「ガンなんやな」と父
高齢のため胃の切除はかえって寿命を短くする恐れがあり、抗がん剤も体力的に無理だと思われたこと、判明したのが一年ほど前だったこと、高齢なため進行もゆるやかでこれと言った症状も出ていなかったから、生存期間が延びることを期待して今まで隠していたこと、すべて話しました
父は「これも運命なんやからしかたがないこと」と。
人間はいつかは必ず死ぬのだから、いつ、どういう理由で死ぬのかは天が決めることと言いました
そして、悩み迷い父のことで話し合いを重ねてきた私たちに「ありがとう」と、微笑んでくれました
私はこの時ほど父を誇りに思ったことはありません
在宅治療の難しさを理解し、今までの療養生活以上に母が大変な思いをしなければならない事を理解した父は、病院での療養を選びました
本当は自宅で過ごしたいのが痛いほど解かるので、緩和病院と家と交互に過ごせるように私たち頑張るからね!と言った言葉に、にっこり笑ってくれた父
何が何でも父の望みを叶えるんだ!と強く心に誓いました
月曜日も火曜日も、病室でとても穏やかな表情で迎えてくれる父に安堵しつつ、今日は1件目の緩和ケア病院の面談に行ってきました
6月1日に移転オープンしたばかりの宇治市にある総合病院
ロビーはまるでホテルのようで、整然とした診察室と綺麗なトイレにもびっくり
そして最上階の緩和ケア病棟
この部屋は相部屋なのですが、と言っても広々とした部屋にベッドはふたつだけ
静かで、大きな窓から遠くまで景色が見渡せて、私なら半日ぼ~っと眺めていられそうと思いました
寝た状態で入浴できるお風呂やシャンプー台、家族のためのお風呂、ダイニングルーム
和室が好きな人のために畳敷きの病室もありました
ここ数年で京都にも緩和ケア病院、病棟が次々と造られています
どの施設も家族が24時間面会出来て宿泊も自由だし、施設によっては飲酒、喫煙も体調を見ながらですが許されていたり、ペットとの面会も可能です
いずれも人生の終末の時間を、その人らしく穏やかに過ごせるような配慮がなされていて、祖母が亡くなった20年前にもこういう病院があったならとつくづく思いました
病院ですから滞在にも日々のケアにも保険適用がなされますし、特別室、有料室が半数で、それ以外のあと半数は室料も無料でした
今日訪れた一件目の病院では、月のうちの一週間から10日ほどを病院で過ごし、残りの日々を自宅で過ごすという療養の仕方を提案されました
自宅での医療サポートも24時間体制で病院からのフォローがあるというもの
現在痛みがあったり衰弱が激しい患者さんが優先になってしまうため、完全な入院だとまだ父のように切羽詰った状態でない患者は後回しにされてしまいます
でも提案の方法だと二週間ほど準備期間を待つと対応可能になるとの事でした
自宅で過ごしたいという父の願いも叶えられるし、病院に滞在する期間は母も休息が取れます
欲を言えば半々くらいの日数が理想なのですが・・・
まずは受け入れ受諾を得てから交渉していこうと思い、申し込みをしてきました
明後日、二件目の病院の面談日です
父が早く穏やかな療養生活が送れるよう、しっかりお話しをしてきたいと思います
帰宅して、その姿を見るだけで疲れが吹っ飛ぶ秋田チーム
さっそく門番に付く天君です
とりあえず最初は天君にお付き合いする面々
しばらくすると門番は天君に任せて、続々と引き上げてきます
いち早く引き上げてくるのがこのお方です
「家の中で寝てるのがいちばんやな ♪ 天!励めよ~!」
「安寿もパパと一緒におうちでねんねする~」
結局最後は天君がひとりで暗くなるまで門番をしていたのでした
天君いつもご苦労さま!
by charinmaru
| 2015-06-03 19:50