風花の難病

風花に厄介な難病が発症しました
病名は「小柳ホヒト原田氏病」といいます
免疫疾患のひとつで、自己免疫が体の中の黒い部分(メラニン色素)を攻撃破壊する病気です
原因が確定出来ず(遺伝的要素が多いようですが)完全治癒する可能性は低く、唇、鼻、眼球などが白く色が抜けてきて、失明に至る事がほとんどという怖い病気です

人間にもこの病気は存在し、犬の中では秋田犬の発症率がとても多いそうです

以前にお世話になっていた右京区の動物病院の先生が、動物医科大学の卒論にこの病気の研究論文を書かれたそうで、我が家のわんこ達が秋田犬が複数頭ということもあり病気についてのお話を聞いたことがありました
そのおかげもあって、昨夜風花を病院へ連れていく時点で私には覚悟が出来ていました

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               今朝の風花

病気を疑ったきっかけは五日前の朝に風花の目頭に付いていた目やにでした
膿のように黄色ではなく、黒っぽい色だったのでさして重大には感じませんでしたが、まぶたをめくってみると白目が充血しています
結膜炎のはしりかと思い、以前に頂いた抗菌目薬を差して経過を見ようと思いました
充血は少しマシになったものの、翌日座っている時にまぶたを閉じているのに気づきました
晩御飯の後だったので眠いのかなあと思い、みんなより一足先に寝室へ入らせて眠らせたのですが、その翌日も同じ事がありました
H父が「目に傷があるんと違うか?」
TVからのチカチカした光が眩しくて、目が開けていられないような様子です
朝、夕のお散歩時の自然光は大丈夫だったのです
H父も私も仕事やコンタクトレンズで目に傷を付けた事があり、その時にTVの光が目にしみるというか、そういう経験がありました
どうやら目に痛みを感じているようだと解かりました
そして黒目にうっすらと膜が張ったように白っぽくなっている・・・
翌日、仕事の都合で夕方の診察時間に連れていくことになったのですが、もうこれはただの眼病ではないと思っていました
仕事中も「小柳ホヒト原田氏病」という文字が、頭の中でグルグル回っていたのです

結果はやはり・・・恐れていたとおりでした

この病気は血液検査などではっきりした結果が現れるというのではありません
眼圧測定や暗くして目に光を当てての眼底検査、皮膚の状態、発症年齢(4か月~二歳が最も多い)、犬種などから総合的に判断して診断が下されます
風花の場合、まだ発症して間もないという時期のようで、眼球以外の場所は異常がありませんでした

昨夜はステロイド剤の注射と目薬の点眼をして頂き帰宅
今朝ふたたび来院して、これからの治療について詳しくうかがってきました

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病院の外のベンチで順番待ちをする風花の後姿に、思わず涙が込み上げてきます
車も苦手、病院も苦手な風花のために、りきパパを付き添いに連れて行きました
ほんわかしたパパの雰囲気に、風花の緊張が一気にほぐれます(ほんと助かります)

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開口一番、先生から 「お母さん、そんなに悲観しなくていいですよ」と・・・
どういう事?と思いました
以下、うかがったお話の内容です

少し前までこの病気の治療としては、ステロイド剤の大量投与くらいしか打つ手がありませんでした
致死病ではないというのが救いですが、失明は遅かれ早かれ免れない事のようです
初期のステロイド投与で劇的に視力が回復するケースもあるようですが、長期に渡る投与ではだんだん効かなくなってきます
そしてステロイドの長期投与は副作用も多いです
肝臓、腎臓などへの負担が大きく、継続して投与していくうちに内臓疾患の合併症に苦しむケースが多いのです
直接免疫に働きかける「免疫抑制剤」というものがあるのだけれど、これはおそろしく高額です
大型犬である秋田犬に必要な分量だと、なんと一日分が5000円~6000円という金額
一か月に換算すると20万円近くになってしまいます
このため、この病気で「免疫抑制剤」による治療を選択した人は、今までこの病院ではいなかったそうなんです
私もこれを聞いた時には目の前が真っ暗になり、貯金が底をついたら何か売り払えるものはないものかと、車や数少ないブランド物、貴金属を思い浮かべました

でも!
ここからが朗報なのです
つい最近になって、この「免疫抑制剤」のジェネリック薬品が開発されたのです
それによって価格が十分の一近くにまで抑えられるという事でした
先生はパソコンで調べて下さったらしく、たくさんの資料を手に持っておられました
薬品の名前、輸入代行をしてくれる代理店、10枚ほどの資料を下さいました

あまりの高額のため、この病院ではまだこの薬で「小柳ホヒト原田氏病」を治療した例がないけれど、ジェネリック医薬品の登場で先生は希望を持っていると・・・
免疫系統の他の病気の患者さんが、いち早くこの医薬品を使って、著しい効果が認められたそうなのです
副作用もステロイドに比べてかなり低いので、したがって内臓疾患を併発する恐れも少ない

風花は眼球の深い部分はまだ濁りも少なく、今のところ視力は失われていません
発症して日も浅く、体は大柄で丈夫で頑丈です

冒険ではありますが、私はこのジェネリック医薬品に賭けてみようと思いました
もしかしたら、もしかしたら、失明からも免れる奇跡が起きるかもしれない・・・

これから風花の長い戦いが始まります

チャチャの悪性リンパ腫の状態も落ち着いて、タイミングよくジェネリック医薬品も登場した
私とH父、風花にとって、発症はとても辛い出来事ですが、その中でもこの時期での発症は風花の運の強さ
そんな風に思いたいのです

もう涙は封印です
リンパ腫でも免疫疾患でもかかってこ~い!!
負けてたまるものか!
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by charinmaru | 2014-09-26 16:15

秋田犬&ゴールデンレトリバーと暮らす四季折々


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