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宇治ぶらり歩き

3月27日、動物霊園で春の彼岸供養会が行われた
今回はチャチャとリンも伴って出かけ、読経の間車の中で待っていてもらった
いつも思う事だけど、亡き家族を偲ぶ人のなんと多いことだろう
10時半から4時までの供養会の間ひっきりなしに人が訪れ、私達が着いたお昼頃にはもう9回目の読経が行われていた
お坊さんと一緒に「南無阿弥陀仏」を10回唱える
額、両眉、両目、両耳、鼻(穴がふたつ)、口
10回唱えながら故人の顔を思い描くのだそうだ
そしてその面影をいつまでも忘れずにいること、それが供養なのだそうだ
忘れる事など出来るはずもない愛しい顔・・・
「リキ、お山の神様の言うことを良く聞いて、いい子にしてる?」

チャチャとリンは車の中でおとなしく待っていてくれた
一緒に「なむ」してくれたかな?
さあ、宇治ぶらり歩きをしようか
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鵜飼に使われる鵜の飼育小屋。小屋には鵜匠のネームプレートが掛かっている
この鵜を操る鵜匠はなんと女性だった
リンは興味津々で小屋を覗きこみ、チャチャはへっぴり腰で後ずさり(笑)
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ゆったりした宇治川の流れをしばらく眺めたあと、茶店の店先でたこ焼きを頬張り帰宅した

余談。 グリーンジャンボ宝くじを買って、リキの隣に供えていた私達
H君は「リキ、お前のパワーでひとつデッカイの頼むわ」と手を合わせていた
私の母が甲状腺機能の低下で体の具合を悪くし、病院の付き添いやら家事の手伝いやらでバタバタし、宝くじの事はすっかり忘れてしまっていた
母が回復に向かい、はっと思いだして売り場へ交換に・・・
ディスプレイされた数字を見て思わず笑ってしまった
3,900ー
「サンキューってか、リキ」
H君は「おまえ~ナメとんのか」と言いながらも「ま、あいつらしいわ」と大笑いしていた










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          ブタ耳ジャーキーに舌鼓を打つリキ

2010年4月17日土曜日
その日のメニューは牛肉と野菜の陶板焼き。ワンズにも味付けなしで焼いた牛肉をフードにトッピングした
好物メニューとあってペロリとたいらげたリキは、例によってえこひいきの私から他の子に内緒であと2切れ肉を追加され、満足げに寝ていた
土曜日はどうしても夜ふかししてしまって、12時を少しまわった頃そろそろ休もうかと腰を上げた時、私をじっと見ているリキの視線に気がついた
「リキちゃん、チッコ行く?」
とたんにリキの目がキラキラ輝き、「わうっ!」(行く!)と言って飛び起きた
「そのかわりさぁ、明日ちょっと寝坊さしてよ」
はずむ足取りで玄関へ急ぐリキにチャチャとリンもウキウキとついて行く
静まりかえった道をのんびりと歩いた
ショートコースだったせいか家が見えるところまで帰ってくると、リキは立ち止まって恨めしげに私を見上げた
「もう遅いから帰って寝よう。明日はいっぱいいっぱい歩こう、遠くまで」
ま、いいか、という表情でしぶしぶ歩きだしたリキ
これが最後の散歩になるなんて、ほんの少しも思ってはいなかった
今日と同じ明日が来るのがあたりまえだと思っていた

リキ、もう少し歩けばよかったね
・・・もう僕帰って寝るよ・・・って、リキが満足するまで歩けばよかったね

洗面所に行く前に、フローリングの床で寝そべっているリキに声をかけた
「冷えるからお布団(ベッド)に行っておいで」
リキは立ち上がりトコトコとベッドに向かう
チャチャとリンはもうベッドで休んでいたが、一番私達の寝室に近い場所はリキのためにちゃんと空けてある
消灯したあと、いつものようにひとりづつにお休みを言った
リキの顔を両手ではさんでぐりぐりしながら「お休み。また明日ね」
そしていつものように「おかーちゃんはリキちゃんがだーい好き」
リキのおでこに自分のおでこをくっつけた時の感触は、今も私の中にはっきりと残っている
何千回と繰り返された「お休み」の習慣
いつもと変わらぬ幸せな夜だった
by charinmaru | 2011-04-09 10:11

秋田犬&ゴールデンレトリバーと暮らす四季折々


by charinmaru