季節はずれのお客さま
2010年 10月 06日
毎朝の散歩が少し肌寒いほどになってきた
夏の間の早起きがもう習慣にはなっているが、散歩のスタート時間は6時から7時に繰り下げになった
よそのお宅はさらに繰り下げなのか、それとも一年を通して同じ時刻なのか、ここのところ出会うわんこの数がぐっと少なくなった
住宅街や車道から少しそれると人にもあまり出会わない
2年半前今の家に越してくるまで賑やかな街中に住んでいたので、静かすぎて寂しく感じるほどだ
「のんびり歩きまーす」
今日ふと気付いたんだけど、チャチャちょっとやせた?
3キロをめざすも600グラムに終わってしまった今夏のダイエット
けど、なんかクビレができたような気がする
「どうよ。私のプロポーション」
チャーちゃん、なんかいい感じ!頑張ろうね!
朝の家事を済ませ「あ、そうそう忘れてた」と花壇の水まきに外へ出ると
チェリーセージのお花に可愛いお客さまが・・・
季節はずれなんじゃないの?
こんな小さな花びらでも蜜ってちゃんとあるのかな?
近づいても逃げる様子はない
ひょっとしてリキ坊遊びに来たの?
それだったらゆっくり遊んでお行きね。
私達の新居は築30年は経っているんじゃなかろうか、という古い町家だった。
京都の町家は玄関から裏口まで土間が続いてて、確か通り庭とか走り庭とかいう呼び名だったと思う。
そのままの形態で残っている家は少なく、最近では土間の部分を廊下に改築してあるものがほとんどじゃないだろうか。
私達が借りた家もそうした改築の跡があって、かつて畳敷きの茶の間だったろうと思われる部屋は、一応板張りのダイニングキッチン風になっていた。
隣にふすまで仕切られた三畳の間。京間なのでマンションの四畳半位の広さはある。
ふすまを取っ払ってしまい、畳の上にカーペットを敷いて、板張りの部屋と合わせて十畳ほどをリキが自由に過ごせる空間にした。
梯子のような急階段の上には六畳間と納戸。
二階を寝室に定めたものの、まもなくそこは物置と化した。
まず無理だろうと思っていた梯子をリキが上ったのである。
最初の三日ほどはリキは一階の自分の寝床でおとなしく寝ていたが、ある日何かの物音でふと目が覚めると、ことん、ことん、と梯子を一段づつ上がってくる音がする。
中ほどまでくると少し怖くなったのだろうか。ひん、ひんと小さく鼻を鳴らしている。
あわてて飛び起きるともう一番上の段に手がかかっていて、私を見つけて満面の笑顔でとびこんできた。一度上がれたらあとはもう楽勝だ。
しかし、リキは降りることが出来なかった。
私でも怖いほどだったから無理もない。
最初は抱いて降りていたが、大型犬が育つスピードはおそろしく速い。
日に日に重くなっていく。一緒に転げ落ちたら大変だし、いつまでもこんなこと続けていられない。
一階のカーペット敷きの部屋でごろ寝状態で眠るようになっていった。
寝室はベッドなので布団もない。
買えばいいようなものだが季節は夏だ。風邪をひくような事もないだろうと思った。
夜、寝転がってTVやビデオを見ながらそのままごろ寝をする。朝リキがおはようと起こしてくれる。
そんなグータラ生活が楽しかった。
あれが私達の蜜月だったのかもしれない。
夏の間の早起きがもう習慣にはなっているが、散歩のスタート時間は6時から7時に繰り下げになった
よそのお宅はさらに繰り下げなのか、それとも一年を通して同じ時刻なのか、ここのところ出会うわんこの数がぐっと少なくなった
住宅街や車道から少しそれると人にもあまり出会わない
2年半前今の家に越してくるまで賑やかな街中に住んでいたので、静かすぎて寂しく感じるほどだ
「のんびり歩きまーす」
今日ふと気付いたんだけど、チャチャちょっとやせた?
3キロをめざすも600グラムに終わってしまった今夏のダイエット
けど、なんかクビレができたような気がする
「どうよ。私のプロポーション」
チャーちゃん、なんかいい感じ!頑張ろうね!
朝の家事を済ませ「あ、そうそう忘れてた」と花壇の水まきに外へ出ると
チェリーセージのお花に可愛いお客さまが・・・
季節はずれなんじゃないの?
こんな小さな花びらでも蜜ってちゃんとあるのかな?
近づいても逃げる様子はない
ひょっとしてリキ坊遊びに来たの?
それだったらゆっくり遊んでお行きね。
私達の新居は築30年は経っているんじゃなかろうか、という古い町家だった。
京都の町家は玄関から裏口まで土間が続いてて、確か通り庭とか走り庭とかいう呼び名だったと思う。
そのままの形態で残っている家は少なく、最近では土間の部分を廊下に改築してあるものがほとんどじゃないだろうか。
私達が借りた家もそうした改築の跡があって、かつて畳敷きの茶の間だったろうと思われる部屋は、一応板張りのダイニングキッチン風になっていた。
隣にふすまで仕切られた三畳の間。京間なのでマンションの四畳半位の広さはある。
ふすまを取っ払ってしまい、畳の上にカーペットを敷いて、板張りの部屋と合わせて十畳ほどをリキが自由に過ごせる空間にした。
梯子のような急階段の上には六畳間と納戸。
二階を寝室に定めたものの、まもなくそこは物置と化した。
まず無理だろうと思っていた梯子をリキが上ったのである。
最初の三日ほどはリキは一階の自分の寝床でおとなしく寝ていたが、ある日何かの物音でふと目が覚めると、ことん、ことん、と梯子を一段づつ上がってくる音がする。
中ほどまでくると少し怖くなったのだろうか。ひん、ひんと小さく鼻を鳴らしている。
あわてて飛び起きるともう一番上の段に手がかかっていて、私を見つけて満面の笑顔でとびこんできた。一度上がれたらあとはもう楽勝だ。
しかし、リキは降りることが出来なかった。
私でも怖いほどだったから無理もない。
最初は抱いて降りていたが、大型犬が育つスピードはおそろしく速い。
日に日に重くなっていく。一緒に転げ落ちたら大変だし、いつまでもこんなこと続けていられない。
一階のカーペット敷きの部屋でごろ寝状態で眠るようになっていった。
寝室はベッドなので布団もない。
買えばいいようなものだが季節は夏だ。風邪をひくような事もないだろうと思った。
夜、寝転がってTVやビデオを見ながらそのままごろ寝をする。朝リキがおはようと起こしてくれる。
そんなグータラ生活が楽しかった。
あれが私達の蜜月だったのかもしれない。
by charinmaru
| 2010-10-06 01:06